初めて計画的に、覚悟を決めて自殺を図ったのは去年の秋だった。
それまで、衝動的に死のうとしたことはなんどもあったけれど、
確実に死ねる方法ではなかった。
今度は遺書も書いて、睡眠薬の致死量を主治医から聞いていたので、
(なんの薬かはあえてここで記さない)
致死量分の睡眠薬を自分の部屋で飲んだ。
眠る前、いつもは言わないおやすみを父と母に言った。
そして二人の顔を目に焼きつけた。
両親と離れるのはとても悲しかったし辛かった。
だから少しでも両親と近いところで死のうと思い、
両親が寝ている寝室でタバコを吸いながら呼吸が止まるのを待った。
薬を飲んだ後、最後にかけた友人の電話。私がいつも頼っていた友人。
最後にありがとうとさよならを言って、携帯の電源を切った。
その友人が私のメールアドレスと住んでいる地域を調べて警察に連絡してくれて、
母が病院へ私を担いでいったそうだ。私は胃洗浄も何もかも記憶がなかった。
運ばれたのが明け方だったので、私が目を覚ましたのは産婦人科の病棟だった。
呼吸も一回止まったそうで、
私の身体には何本もの管と心電図をナースステーションにとばす機械がついていた。
死は私の最後の希望だった。その希望が失われ、私は途方にくれた。
でも、私は今、新たな希望を探している。生きているのだ。




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